ヘルプ:Inkscape

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InkscapeとはSVGファイルをグラフィカルに編集するためのベクター画像編集ソフトウェア。 これはGNU General Public Licenseの条件の下でリリースされたオープンソースで自由にダウンロード可能なソフトウェアです。 このソフトウェアはWindowsやmacOS、GNU/Linuxで利用できます。

詳細については、ウィキペディアのInkscape、関連メディアの場合は、the official site to downloadも参照してください。

Inkscapeでファイルを保存する

ヘルプ:ベクターグラフィックチュートリアル#ウィキペディアの作業を節約する方法を参照してください。

Inkscape SVGとプレーンSVG

Inkscapeではさまざまな形式でエクスポートできますが、主に2つの異なる方法でSVGを保存できます。(0.47以降、Scourを実装して「最適化されたInkscape SVG」として保存することもでき、ほとんどの場合、コモンズにおいて優先されます。) 保存ダイアログのドロップダウンボックスで、「Inkscape SVG」と「プレーンSVG」のどちらかを選択できます。 これら2つのオプションの違いを認識した上で、適切な方を選択してください。

Inkscape画像をコモンズに投稿する利点

  • Inkscape画像では楕円や星などの Inkscape の形状オブジェクトは図形として編集可能に保たれます。プレーンSVG では編集後にオブジェクトが通常のパスに変換されます(つまり、見た目は同じでも Inkscape 固有の編集機能を失います。)
  • Inkscape画像はドキュメントに複数のオブジェクトがある場合、それらをグループ化できます。 プレーンSVGでは、Inkscapeドキュメントの各レイヤーがプレーンSVGのグループで表されるため、それらはすべてグループ化されています。
  • (Inkscapeでのみ表示できる)グリッドやガイドの設定や要素をグリッドやガイドにスナップさせるオプションなど、他のInkscape固有のデータはファイルとともに保存されます。
  • ノードに命名して固有のコメントを添えるには<inkscape:label>を使い、ツールの場所は> Object > Object Properties で開きます。

プレーンSVGをコモンズに投稿する利点

  • SVG画像として必要ではないソフトウェア固有のデータはファイルに保存されず、より軽量です。
  • 0.46より前のバージョンのInkscapeで作成されたInkscape SVGは、保存されているフォルダの名前を記録します。 たとえば例を挙げるなら、使用環境が NT ベースのWindows のデスクトップ上で表示させているなら、このサンプル C:\Users\log-on-name\Desktop\example.svg のように、利用者の Windows ログオン名はファイルの URL アドレスとして公開されてしまいます。 プレーン SVG では声らの個人情報は除去されます(手動で除去するならsodipodi:docbaseから除去。)
  • Inkscape SVG 形式だとウィキメディアのプロジェクト類で使ったとき、たまにレンダリングにバグが発生します(ウィキメディアではSVGファイルのレンダリングにlibrsvgを採用するため。)

最善の手法

もしそれを重視するなら、メタデータの埋め込みをして、執筆者名、ファイルの解説全文、ライセンス情報その他を保存できます。 もし誰かに自作のファイルを盗用され、継承すら表示されなかったとしても、ファイル本体に継承情報が書き込まれているので、ファイルを閲覧した人に表示されます。

SVG 形式に保存したのが外部のプログラムだった場合(たとえば Adobe Illustrator)、やはり Inkscape の SVG 形式ファイルと同等のバグを示すかもしれません。 そこで、これらのファイルをまず Inkscape で開き、その後、プレーン SVG 形式で保存し直すと、一方では実利的な考え方で、バグその他の不純物を除去する結果になります。

その反面、Inkscape SVG ファイルを外部のアプリケーションで編集したとすると、Inkscape 固有のラベル類は消えてしまいます。

Inkscape SVG を扱う

もし対象のファイルを Inkscape 上でもっと加工する必要があるなら、保存形式は Inkscape SVG を選びます。 その反対に「プレーン SVG」を選ぶと、編集に使うはずの情報が消えてしまいます。 アップロードするだけならプレーン形式、手元にはマスターを保存しておくか、自作の画像に {{ Created with InkscapeIMPORTANT = yes }} または {{ Image generationIm+s =  }} をタグ付けし、「Inkscape SVG」形式で保存したことがわかるようにしておきます。

 
This …important was created with Inkscape…important .

その他のソフトウェアで編集する場合、Inkscape のラベル、メタデータその他の特定の情報はすべて消失し、ファイル名を変えて新しいバージョンをアップロードするか(例:Other versions 節の{{Attrib}} もしくは{{Information}})、あるいはユーティリティの差分 または統合プログラムを使い、手動でラベルをソースコードに合成します。 それでもパスを大掛かりに変更した後だと、とても時間がかかります。

圧縮(バイナリ)の SVG、SVGZ

自分のパソコンにファイルを保存する場合、データを圧縮版の Inkscape SVG(バイナリの SVG、.svgz)にしておきたいと考えるかもしれません。 ただし留意点として、コモンズではこのファイル形式は対応していません。

ラスタ画像を埋め込む

Inkscape は PNG 形式の画像の埋め込み(インポートは >File >Import)が次の手順でできます:>Effects > Images > Embed all Images。 高画質画像を埋め込むと、SVG はかなりデータが重くなります。 その反面、低画質の軽いビットマップ画像を埋め込むと、どのみちビットマップとしてスケールされるため、レンダリングした PNG 画像は全て品質が悪くなります。 そうなるとCommons:Transition to SVG(SVG への移行)に違反し、そういうファイルには {{BadSVG}} というタグが付きます。


Inkscape ファイルにタグ付けする

ウィキメディアコモンズにアップロードする全ての SVG ファイルには以下が表示されなければなりません
テンプレートのパラメータを適切に設定。例えば{{Image generation}}(短縮形は{{Igen}})または{{Fgd}}
表示される見た目と有効性を必ず新しいファイルのアップロードより前に検証しなければなりません。ツールとして Commons SVG チェッカーが使えます。
もっと詳細な情報は、Commons talk:SVG marker templatesCommons:SVG マーカー用テンプレートをご参照ください。
 
This image was created with Inkscape .
オプションIMPORTANT=yesの詳細は Inkscape SVG を扱うの節を参照
 
This vector image was created with Inkscape .
 
This W3C-invalid vector image was created with Inkscape .
 
This vector image was extracted with Inkscape.
 
This vector image was created with Inkscape, and then manually edited
.
 
This vector image was created with Inkscape, and then manually edited
.
This bitmap image was downsampled from an Inkscape vectorial image, causing some loss of quality. Try asking the author for the SVG source.
 
This drawing was created with Inkscape.
 
This drawing was uploaded with Commonist.


→ 関連項目:ヘルプ:SVG#ファイルにタグ付けする SVG ファイルのカテゴリ付与とマークの方法のまとめ


チュートリアル

Inkscape には同梱のチュートリアルがあり、利用者に参照するよう促します(Help > Tutorials)。

  • Help:Vector graphics tutorialには、簡易版の Inkscape 用チュートリアルが載っています
  • Help:Text and Inkscape は文字オブジェクトの処理を解説
  • Inkscape ではビットマップの変換に Potrace を使い<Path >Trace Bitmap を経由します。ビットマップをベクターに変換するツールは、 ヘルプ:SVG#変換をご参照ください。

→ 合わせて、Inkscape の公式ウィキも調べましょう。いつも使っているWebブラウザの検索エンジンで「Inkscape チュートリアル」を探すと、いろいろなサイトが出てきます。

バグと手当て

文字のフォントの問題

Inkscape でレンダーした SVG ファイルをウィキメディアに持ち込むと、文字列が間違って置き換わる、あるいは意味不明の文字列が表示される場合は、フォントの問題が予想されるのでヘルプ:SVG#フォントをご参照ください。 おそらくいちばんよくある理由は、ウィキメディアのサイトが全てのフォントに対応していないからと考えられます。 Inkscape が提供するフォントのうち、ごくわずかしか対応していない、あるいは状況によっては(ウィキメディア側で)使えるフォントが全くないかもしれません。 一度、こちらの無料フォントの一覧を調べることをお勧めしますが、もしかしてお使いの Inkscape にはどれも積んでいないかもしれません。

以下のフォントはウィキメディアで採用し、Inkscape 0.45 に積んであります。

  • もし現状で対応済みのフォントを発見したら、この一覧を編集して追加をお願いします。

Inkscape 0.45 にあるフォントのうち、ウィキメディアのサイトに持ち込んでもあまり問題がないものは次のとおりです。

  • ウィキメディア側で文字の誤変換が起こらないフォントを見つけたら、この一覧を編集して追加をお願いします。

手抜きの対策として、文字列をパスに変換する方法があります。そうすると生成した SVG ファイルの編集できる部分が限定されるものの、表示は正確になるはずです。

謎の四角形

コモンズでレンダリングした PNG ファイルに謎の四角形(通常は黒色)が出現した場合のほとんどは、原因は「flowtext」という要素であり、これはコモンズで使うソフトウェアと互換性がありません。 検出するにはCommons:コモンズ SVG チェッカーを使います。 解決策として、すべてのテキストをアンフローし、フローした空の文字要素を削除します(ただし Inkscape 内でそれらを検知し選択するのは難しい場合があります。) アンフローするコマンドは、メニューのText の下位にあります。

曲線に沿わせた文字列

曲線に沿って配置した文字列は、コモンズでレンダーした PNG ファイルでは除去され残りません。 手抜きをするなら、文字列をパスに変換します。

無効な SVG を有効化:Inkscape ファイル側

最も妥当なエラーでも害はなくて、Inkscape / Sodipodi に属する拡張が原因のことがある。 それでも Inkscape SVG ファイルを W3C とその 検証機能のガイドラインに合うように有効にするには、以下の手順が必要で、毎回、問題なく機能する。

  1. SVG ファイルを Inkscape に読み込む
  2. 最も簡単な方法とは、ファイルを保存するときに「最適化した Inkscape SVG」を選択し、

オプションの「CSS を XML 属性に変換」と「エディタのデータを保存」はは無視する(ごく稀にその他の原因が発生の可能性あり。)

  1. さもなければ手動で実行(あまりお勧めできない理由は以下のまとめはステップごとの完璧な説明ではないため。)
    • 全ての様子を選択し、次に画像の要素をバラバラにするため、「ungroup」ボタンを数回(またはCTRL+SHIFT+Gを)押し、文字列のグループ化が解除され、要素がどれも単体の要素になったのを確認。 (これは理論的に説明できないが、コード除去の効果はある) ただし留意点として、対象の SVG ファイルが複雑な構成の場合、重要な構成を壊してしまう恐れがある。あるいはまた Inkscape で処理できたように見えても、奇妙なバグが発生することがある。[1]
    • File/Vacuum Defs を開き、実行。 すると SVG ファイルが整う(理由はコードを除去したから。)
  2. それでもまだ、当該のファイルが W3C-対応ではない可能性がある。 原因の一つは SVG ファイル内の文字列かもしれません。 (reasons?) (即席で回避するには、選択しておいた文字列をパスに変換する。 ところがこの方法だとその場しのぎなので、合理的な解決策ではない。)
    • a) ファイル内の要素を再構成するため、グループボタンもしくはCTRL+Gを押す。 (reasons?)
  3. ファイルを保存するとき、Plain SVGを選択(プロパティコードなどを除外するため。この点の合意事項はまだない。) この方法の長所と短所は、この節を参照。

ここでテンプレートの{{ValidSVG}}を追加。

もしこれもうまくいかなかった場合は、ファイルをテキスト編集ツールで開きます(Inkscape にも同梱の XML エディタあり。) SVG ファイルの構成は XML コードなので編集が可能。

外部リンク